盲導犬のこと知って 全市立小・中学校にCD-ROM配布 宇都宮のボランティア団体
2014年10月13日
盲導犬について紹介するCD-ROM「知ってる?『盲導犬』」=宇都宮市で
宇都宮市を拠点に、地域活性化を目指すボランティア団体「宮まちづくりネットワーク」が、全市立小・中学校九十三校に盲導犬の役割や仕事を紹介するCD-ROM「知ってる?『盲導犬』」を配布した。七月にさいたま市で盲導犬が刺された事件を受け、盲導犬や目の不自由な人に対する子どもたちの理解促進を期待している。 (後藤慎一)
CD-ROMは二〇〇四年にネットワークが製作。訓練中の盲導犬が、段差のある場所や横断歩道で立ち止まったり、障害物を避けたりする様子をはじめ、他の犬や猫がいても気を取られず、目の不自由な人を誘導する様子などを動画に収めた。
目の見えない状態を体験する子どもたちの映像も。今回の事件を受け、代表世話人の坂本安男さんが宇都宮市教委を通じて子どもたちに配ることにした。
「盲導犬がどんなことをしているのか、子どもたちに知ってもらいたい」と坂本さん。「盲導犬がどうやって人を助けているかを理解すれば、目の不自由な人がいたときに、子どもたちは自分が何をすべきか分かる」と話す。
配ったCD-ROMには文書を添付し「人が『見えない』、犬が『抵抗しない』ことに付け込んだ、心貧しい何者かが起こした(中略)悲惨な事件は、優しい人の心を傷つけたことと思います」と、さいたま市での事件に触れている。
宇都宮市教委は、総合的学習の時間や図書館で利用されると考えている。
以上、東京新聞から転載
記事URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20141013/CK2014101302000156.html